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硬膜外ブロック

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硬膜外ブロックと仙骨ブロック

脊髄を包んでいる硬膜という膜の外側の空間に薬を注入し、痛みを鎮める治療法を硬膜外ブロックと言います。
痛みを抑えるだけでなく、血行を改善する作用もあります。主に腰痛、下肢痛に対して行います。
膝の痛みに行うこともあります。

ブロック前の注意

出血が止まりにくい方、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を内服している方は事前にお知らせください。
ステロイドを内服している方、糖尿病の方は感染に対する抵抗力が落ちている可能性がありますのでお知らせください。
当日体調が悪い方、特に発熱している方はブロックできないことがあります。また、他の病院や診療科で新しいお薬が追加された場合もお知らせください。

ブロックの方法

<腰部硬膜外ブロック>

痛い方を下にして、えびのように背中を丸くして横向きに寝ます。
衣服をずらして腰を出し、注射部位を消毒します。
細い針で局所麻酔をした後、ブロック針を進めます。
硬膜外腔に針先が入ったことを確認後、薬を注入します。
ブロック後15分間は横向きで、その後は楽な姿勢で1時間以上安静にします。
下肢に力が入り、歩けるようになったら帰宅可能です。

<仙骨硬膜外ブロック>

うつ伏せになり、腰の下に枕を入れ、衣服をずらしてお尻を突き出すようにします。
注射部位を消毒後、仙骨硬膜外腔まで針を進め、薬を注入します。
ブロック後1時間程安静にしてください。下肢に力が入るようになったら帰宅可能です。
両ブロックとも薬液注入時、圧迫感や足や腰にひびく感じが生じたり、時に強い痛みを感じる時もあります。足の感覚が完全に戻るまでは、帰宅せずに休んでいてください。
特に転倒しないよう、十分気をつけてください。絆創膏は当日夜か、翌日朝にははがしてください。

合併症

① 血圧低下
ブロックにより血管が開き、血圧が少し下がります。稀ですが点滴、昇圧剤の投与が必要な時があります。
② 尿閉
排尿をコントロールする神経が、局所麻酔薬で麻痺し、排尿困難となることがあります。しばらくすれば回復しますが、カテーテル挿入が必要な時もあります。
③ 感染
ブロックは清潔な状態で行いますが、針の通り道に感染があったり、糖尿病や免疫を抑える薬を使われていて感染しやすい状態にある時は、感染を起こしてしまうことがあります。発熱 、頭痛、穿刺部の痛み、腰を動かすと痛いなどが初期症状です。 状態によっては抗生物質の内服、点滴、感染した場所を手術で取り除くなどの処置が必要となります。
④ くも膜下ブロック
注入した薬の一部が硬膜の内側の髄液内に入ってしまうと、下半身麻酔(くも膜下ブロック)のような状態になり、足が全く動かなくなり、感覚もなくなります。効いている時間は2〜5時間と、通常より長いですが、時間が経てば必ず元に戻りますので、心配はありません。その間はベッド上で安静にしていてください。くも膜下ブロック起こした場合 その後、頭痛を起こすことがあります。その場合は水分をよく取り、頭を低くして安静を心がけてください。

※合併症による検査、治療費は通常の保険診療扱いとなりますので、ご了承ください。


医療法人社団 SPC会 塩谷ペインクリニック

大塚 康久
小杉 志都子


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